JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その64~(USB ホストシールド情報)

今回は、当ブログで頒布している Arduino CW Keyer(K3NG)の USB 対応版で使用する「USB ホストシールド」に関する情報をご紹介します。

UHS mini v2.0 (このシールドは正常動作品です)

実際に USB 対応基板をご利用の方から、とても参考になる貴重な情報をいただきました。ご本人の了承を得て、こちらでも共有させていただきます。

USB ホストシールドには個体差がある?

USB 対応版で使用する USB ホストシールドは、見た目が同じ製品でも、基板ごとの個体差により正常に動作しないケースがあるようです。

今回いただいた情報では、Amazon で 2 枚の USB ホストシールドを購入し、試されたそうですが、どちらのシールドも認識しなかったとのことでした。これらのシールドの表裏には「HW-244」という型番が印刷されていたそうです。

一方で、AliExpress から購入したシールドを使用したところ、問題なく認識し、USB キーボードも正常に動作したという報告をいただきました。

さらに、Amazon で購入したシールドは、シエラレオネ(アフリカ)とキルギス(中央アジア)から発送された製品だったとのことです。導通テストを実施した結果、IC 自体に不具合がある可能性が高いことがわかったそうです。

購入先による品質の違いも?

最近では、Amazon で販売されている電子工作用パーツの多くが、海外からの転売品であることが珍しくありません。そのため、製造元の不明な格安品や、不良品が混ざっていることもあるようです。

一方で、AliExpress からの直接購入でも、ショップによっては 1 週間ほどで届くケースも増えてきました。価格も抑えられているため、信頼できる出品者を選べば、Amazon 経由で購入するよりも安価かつ確実に良品が手に入るかもしれません。

まとめ

これから当ブログで頒布している USB 対応版の製作を検討されている方や、動作不良でお困りの方にとって、今回の情報は非常に有益なヒントになるのではないでしょうか。

貴重な体験と詳細な情報をご提供くださったハム局様に、心より感謝申し上げます。

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その63~(USB マウスを使用する)

USB マウスを分解してパドルと電鍵をワイヤレス化する試みです。

はじめに

K3NG キーヤーのスケッチで USB 機能が使えることをご存じの方もいらっしゃると思います。前回は Arduino CW Keyer に USB ホストシールドを組み込み、USB キーボードやマウスを接続して CW を送信できるようにしました。

今回は、K3NG キーヤーのスケッチが備えている

  • 左クリック: 短点
  • 右クリック: 長点
  • 中央ホイールボタン: トーン送出

といった機能を、ワイヤレスマウスで試してみることにしました。

なぜワイヤレスマウスを使うかというと、ケーブルがないぶん、込み入ったシャックでも遠隔で CW を送信できるのではないかと期待しているからです。ただし、マウスの基板やバッテリーの収納など、実際の運用では少々課題もあり、どの程度メリットがあるかは正直微妙なところです。

とはいえ、「こんなこともできるのか!」くらいの気軽な気持ちで読んでいただければ嬉しいです。

ワイヤレスマウスを購入・分解する

実験用として、まずは Amazon で最も安価(800円程度)のワイヤレスマウスを購入しました。安いマウスであれば壊れても惜しくなく、基板の取り出し目的には十分です。


分解方法はとても簡単でした。

  1. マウス裏側の電池蓋を外す。
  2. 蓋の下にあるプラスネジ1本を外す。
  3. 上下のケースを分離する。

機種によっては、底面に貼られたソール(滑りを良くするシール)の下にネジが隠されている場合もあるので、各自で確認してください。今回のマウスは電池蓋を外すだけでネジが見えたので、作業はとても楽でした。

上下のケースを分離すると、中身はほぼ 1 枚の基板だけ。LED やセンサーなどマウス特有のパーツが付いていますが、今回の目的では不要だったため、一部のパーツは取り外してしまいました。

マウス基板を別ケースに組み込む

取り出した基板をそのままエレキー用パドルやストレートキーの筐体に収められれば見た目もスッキリして格好良いのですが、意外と基板が大きく、しかも単4電池を2本使うためスペースをとってしまいます。

そこで今回は、ワイヤレスマウスの基板を小さなケースに収め、そのケースに以下の2種類のジャックを取り付けることにしました。

  • エレキー用ジャック
  • ストレートキー用ジャック

こうすることで、

  • パドルをつないで通常のエレキーとして操作できる
  • ストレートキー(電鍵)をつないで操作できる

という2通りの使い方が可能になります。

単4電池を2本収めるための電池ボックスと、動作確認用に LED(+220Ω の抵抗)を取り付けました。

電池ボックスはケースのフタ裏面に接着剤で固定しました。

ケースには、パドル用ジャックと電鍵用ジャック、さらに電源ボタンと LED を取り付けています。

Arduino CW Keyer に搭載した USB ホストシールドに、ワイヤレスマウスの小型レシーバーを接続して並べてみました。

実際にパドルと電鍵を接続してテストしたところ、数メートル離れた場所からでも遅延なく動作しました。

なぜワイヤレス化するのか

正直なところ、ここまで作業を進めても「ワイヤレスにして本当によかった!」と感じるほどの大きなメリットは、あまり得られませんでした。パドルの操作は無線機の近くですることがほとんどなので、ケーブルを接続しても不便は感じないのが現状です。さらに、ワイヤレス化する分、電池の管理や基板の収納、ちょっとした改造などの手間が増えるのも事実です。

ただ、あえてメリットを挙げるとするならば、エレキーのパドルと電鍵の2種類を同時に取り回せる点でしょうか。

まとめ

今回の取り組みは、前回の記事「USB キーボードを使用する」で紹介した USB ホストシールドと K3NG キーヤーのスケッチを応用し、ワイヤレスマウスの基板を使って CW を送信してみた事例です。結論としては、「運用上、目立ったメリットは感じにくいかもしれないが、ちょっとした電子工作としては面白い」というのが率直な感想です。

アマチュア無線の楽しみ方は人それぞれで、こうした工作や改造に時間をかけること自体が趣味の醍醐味でもあります。今回のように、一見 “ムダ” に思えることでも、その過程で得られた経験や話題はハム仲間とのコミュニケーションのきっかけになるはずです。

もし興味があれば、安価なマウスで実験してみるのも良いと思います。もちろん自己責任にはなりますが、こうした自由な発想での工作こそがアマチュア無線の魅力だと思います。ぜひ皆さんも、ご自身のアイデアをプラスして楽しんでみてください。

今後も Arduino CW Keyer に関連する記事をアップしていく予定ですので、引き続きよろしくお願いします。

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その62~(USB キーボードを使用する)

現在頒布中の Arduino CW Keyer(K3NG)のベース基板(mega2560 pro mini Board)に「ミニ USB ホストシールド」を追加し、USB 接続のキーボードやマウスが使用できる基板を製作しました。

ミニ USB ホストシールドについて

今回使用する 「ミニ USB ホストシールド」 は、下の写真のような小型のモジュールです。

AliExpress では約 700円程度 で販売されており、比較的安価に入手できます。
Amazon でも 1,000円以下で購入できるようです。

 

基板のサイズと互換性

ミニ USB ホストシールドを追加したことで、基板の長さは従来の v1.2 ベース基板 より約 1cm 長くなります。ただし、CW Keyer 基板 はこれまでと同様にシールドとしてそのまま使用できます。

USB ホストシールドを取り付けていない場合でも、従来の v1.2 ベース基板とピン配列は同じなので、これまでどおり使用できます。まずは通常の基板として使い、あとから USB キーボードを使いたくなったときに USB ホストシールドを追加するのもいいと思います。

スケッチファイルのコメント修正

USB 機能を有効にするには、以下のスケッチファイル内の該当部分をコメントアウトする必要があります。

keyer_features_and_options.h の修正

keyer_features_and_options.h のスケッチから、以下の行をコメントアウトします。

// #define FEATURE_USB_KEYBOARD

   
#define FEATURE_USB_KEYBOARD

k3ng_keyer.ino の修正

k3ng_keyer.ino のスケッチ内で "note_usb_uncomment_lines" というキーワードを検索し、以下の3行のコメントアウトを解除してください。

   

 

USB キーボード接続時の電源供給について

USBホストシールドを取り付けて USB キーボードを使用する場合は、電源容量に注意が必要です。

mega2560 pro mini の USB ポートからの電源供給だけでは不足する可能性があります。そのため、基板上の外部電源端子(2.1mm DCジャック)から電源を供給してください。

製作

従来の v1.2 ベース基板 に「ミニ USB ホストシールド」が追加された形なので、基本的なはんだ付け作業はこれまでと同じです。

mega2560 pro mini と USB ホストシールド を今回の基板の上に仮置きしてみました。配置はこのような感じになります。

mega2560 pro mini を基板に取り付ける際は、2列の 丸ピン IC 用ソケット を使用しました。

mega2560 pro mini には、2列の 丸ピン IC 用連結ソケット を取り付けました。

USB ホストシールド の取り付けには、1列の 丸ピンIC用ソケット を使用しました。

mega2560 pro mini のような2列のピン配列でも、1列のソケットを使って装着することは可能です。ただし、2列のピンをはんだ付けする際に微妙なずれが生じると、うまく装着できなくなる可能性があるので注意が必要です。

mega2560 pro mini と USB ホストシールド のはんだ付けは、先にベース基板にピンソケットを配置してから取り付けるのがおすすめです。

基板側のソケットと各モジュールのピンを別々にはんだ付けした後で、モジュールを挿入しようとすると、うまくはまらず苦労することがあります。

   

一般的なピンソケットと、リード長 10mm のピンソケットを組み合わせて高さを調整します。また、2つのピンソケットは接着剤で固定しておくと安定しやすくなります。

あとは電源周りの配線やタクトスイッチなどを取り付ければ完成です。

左:従来の v.1.2 ベース基板
右:今回の v.2.0 ベース基板

CW Keyer 基板を取り付けて終了です。

USB キーボード接続試験

006P 電池(9V電池)を外部電源端子に接続し、動作確認を行いました。

USBキーボードを接続し、正常に動作することを確認しました。

ワイヤレスキーボードも接続してみたところ、問題なく動作することを確認できました。


■ ■ ■

 

PS/2 キーボードなら、特別な設定なしで標準で使用できるため、必ずしも USB 接続にこだわる必要はないかもしれません。ただし、PS/2 キーボードは機種によっては動作しないものがあり、最近では入手も難しくなっています。そのため、今回のようにUSB 接続が可能なポートを備えておくのは便利ではないでしょうか。

また、この基板では USB マウス も使用できます。
(左ボタンで短点、右ボタンで長点、真中ボタンで Tune を送出)

以前、USB マウスでエレキー操作を試したことがありますが、マウスボタンのクリックで正確に打鍵するのは意外と難しく、当時は実用的ではないと感じました。

しかし、パドルにワイヤレスマウスの基板を組み込むなどの工夫をすれば、ワイヤレスでスムーズにモールスを送信できるかもしれません。これによって、操作の難しさも解決できる可能性があります。

そのうち、この方法も実験してみようと思います。


■ ■ ■

 

この基板の頒布を開始しました。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。

 

【情報 TNX】Arduino CW Keyer 製作完了!ジャストフィットのケースを発見

Arduino CW Keyer 基板を頒布した JO1KME 保田様より、キーヤー本体が収まるケースについての情報をいただきました。掲載許可も得ましたので、以下にご紹介します。

以下、JO1KME 保田様から頂いた情報です。
※ ブログ掲載用に一部メールの内容を修正させていただきました。ご了承ください。

K3NG キーヤの製作が完了しました!

ケースには、100 均ショップ「セリア」で見つけたプラスチックケース(100円)を使用。まさにこのキットのためにあるかのようなジャストフィットサイズで、すばらしい仕上がりになりました。(自画自賛!)

ケースの加工は、電動ドリルとリーマーを使い、慎重に作業すればひび割れの心配はありません。
特にポイントとなるのは、以下の点です。


・穴あけの順番
まず「電源スイッチ」の穴を開け、その後本体をケースに入れてから他の穴の位置を決めると、微妙なズレを防げます。

・傷防止の工夫
穴を開ける部分に透明なセロテープを貼ると、ドリルの刃が滑った際にケースを傷つけるリスクを軽減できます。

なお、このケースはセリアでのみ販売されており、ダイソーでは見つかりませんでした。











K3NG キーヤを製作される方の参考になれば幸いです!


■ ■ ■

今回、JO1KME 保田様よりケースに関する貴重な情報をご提供いただき、K3NG キーヤ製作の参考になる内容を共有することができました。Arduino CW Keyer を組み立てる際、ケース選びや加工の工夫は意外と悩ましいポイントですが、実際に製作された方の具体的なアドバイスは、大いに役立つのではないかと思います。

このように、実際の製作事例や工夫を共有することで、より多くの方がスムーズに製作を進められるのではないでしょうか。もし製作を行われた方の中で、「こんな工夫をした!」というアイデアがあれば、ぜひコメントやフィードバックをお寄せいただけると嬉しいです。

JO1KME 保田様、貴重な情報をありがとうございました。

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その61~

告知です。

当ブログで頒布している Arduino CW Keyer 基板に、入手が難しくなったパーツを含むパーツセット版を用意しました。


以下のパーツリストの赤色でハイライトされたパーツを同梱しています。

 

www.jh1lhv.tokyo

 


サイドバーの  から、お問い合わせ下さい。


なお、同梱するパーツの種類をさらに増やすことを検討しております。同梱するパーツおよび頒布価格は予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。

 

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その60~

LCD コントラスト調整を快適にする。

現在頒布中の Arduino CW Keyer 基板には、LCD コントラスト調整に関して改善の余地がありました。というのも、現状ではコントラスト調整のために一旦 LCD ユニットを取り外してジャンプワイヤを使用するなど、少々手間のかかる作業が必要だったんです。特に LCD のコントラストは電源電圧によって変動するため、環境に応じて手軽に調整できる仕組みが必要だと感じていました。

これまでは、この4ピンのジャンプワイヤを使用してコントラストの調整を行っていました。

この問題の原因は、LCD の I2C 通信モジュール基板上のボリューム抵抗の配置にあります。現行基板の仕様では、調整用のボリュームが LCD の裏面に位置してしまい、アクセスが困難で、調整が非常にやりにくい状況でした。

今回は、この課題を解決するため、以下の改良を行ってみました。

ボリューム抵抗の交換(10kΩ)

標準で使用されている平型のボリューム抵抗を取り外し、縦型のボリューム抵抗に交換します。この変更により、基板の裏側ではなく表側から簡単にコントラストを調整できるようになります。

この縦型のボリュームに交換します。


今回、新品の LCD1602 と I2Cモジュール を使って新たに組み直しました。

 

この平型のボリューム抵抗を取り外します。

今回は、4ピンのピンヘッダを取り外して垂直タイプに交換するのは止めて、既存のピンをそのまま垂直に曲げて対応しました。

LCD のピンは、単体で半田付けするのではなく、CW Keyer 基板にしっかり固定した状態で半田付けすることで、後からズレる心配がなくなります。

プラスドライバーを使用して、簡単にコントラストを調整できるようになりました。
(金属製のドライバーを使用する際は LCD のピンに触れないように注意してください。プラスチック製の調整用ドライバーの使用をお勧めします。)

今後の対応

この改良を踏まえ、基板の頒布時に交換用の縦型ボリューム抵抗も同梱することを検討しています。実際に試してみると、運用中の調整が格段に楽になり、使い勝手が大きく向上することが分かりました。

LCD のコントラスト調整にお困りの方は、ぜひこの方法をお試しください。もし改造に関して不明点やご質問があれば、気軽にお問い合わせください!

 

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その59~

当ブログで頒布中の「Arduino CW Keyer(K3NG)」基板について、使用パーツの最新情報をお伝えします。

基板に使用する部品は、基本的に秋月電子で入手できるものを選定していますが、「3.5mm小型ステレオミニジャック 基板取付用」の型番「ST-005-G」が現在入荷未定で、入手が難しい状況です。JL1BLF さんよりご報告いただき、調査を行ったところ、この「ST-005-G」は製造が終了していることがわかりました。代替として、「PJ-321」という中華製パーツがあり、こちらで完全な互換性が確認できています。


ST-005-G

 

PJ-321

 

また、フォトカプラの「TLP627-2」についても、秋月電子での取り扱いが終了しているとの情報を JF1OLT さんからいただきました。「TLP627-2」は、東芝製の2チャンネル・フォトダーリントン出力フォトカプラで、300V のコレクタ・エミッタ間電圧と高い電流伝達率 (CTR) が特徴です。代替品としては、「PC827」や「HCPL-2531」が挙げられます。

また、本回路では通常のスイッチ用途で使用しているため、完全互換ではないものの、国内で入手可能な aitendo 取り扱いの「TLP-621-2」でも動作することを確認しています。

さらに、4ピン DIP タイプの「TLP627」(1回路)を2個使用して、基板上で8ピンの配置に代用することも可能です。(下の写真)



基本的に、フォトカプラの内部ピン配置が以下のようになっているものは代用品として使用できます。

  • 1ピン:アノード
  • 2ピン:カソード
  • 3ピン:エミッタ
  • 4ピン:コレクタ

この条件を満たすフォトカプラであれば、同様に動作可能です。

 

TLP-627-2

 

TLP-621-2


今後の対応としては、頒布する「Arduino CW Keyer(K3NG)」基板に、入手が難しい ST-005-G、TLP627-2(TLP627 × 2)、LCD1602 + I2C モジュールなどをセットにした形で提供できるよう準備を進めています。

ご不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その59~

当ブログで頒布中の「Arduino CW Keyer(K3NG)」基板に関する情報です。

JH3DRN さんの「JH3DRN 趣味の徒然」というブログで、K3NG CW Keyer について非常に役立つ情報が3回にわたって紹介されています。その内容を、この Keyer に関連する一連のカテゴリで共有させていただきました。

jh3drn.com

jh3drn.com

jh3drn.com


I2C 基板に付いている液晶表示コントラスト調整 VR を、基板の縁に移設してコントラストを調整できるようにしたのはいいですね。

勝手な転載をご了承ください。


----- 以下、2024/03/14 追記 -----

jh3drn.com

JH3DRN さんの最新記事へのリンクを掲載させていただきました。


----- 以下、2024/03/17 追記 -----

jh3drn.com


JH3DRN さんの最新記事へのリンクを掲載させていただきました。

当基板の CW Keyer ケーシングを初めて見ました。
ジャックやボタンを簡単に外に出せるように、端子を基板に付けるのもいいですね。

----- 以下、2024/03/20 追記 -----

jh3drn.com


JH3DRN さんの最新記事へのリンクを掲載させていただきました。

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その58~

久しぶりにこのテーマで記事をお届けします。

今日は、Arduino CW Keyer(K3NG)で使用する LCD 1602 について、補足的な情報をお伝えします。

以前、当ブログで触れたことがありますが、LCD 1602 には製品ごとの物理的な違いがあるようで、時に「画面に何も表示されない」という問題が起こることがあると、何人かの製作者様から情報を寄せられております。

しかし、LCD がうまく表示されない場合、まず考えるべきは LCD のハードの問題よりも、まずは最初に K3NG のスケッチをコンパイルするに必要なライブラリの設定を見直すことが重要です。

今回は、LCD の表示に関わるプログラム設定について、いくつかのポイントをご紹介します。



LCD 1602 を使用するため、設定ファイル(keyer_features_and_options.h)の以下の行をコメントアウトします。

// #define FEATURE_LCD_YDv1    // YourDuino I2C LCD display with old LCM 1602 V1 ic

   
 #define FEATURE_LCD_YDv1    // YourDuino I2C LCD display with old LCM 1602 V1 ic

この状態でスケッチをコンパイルすると、LCD 表示に必要な「LiquidCrystal」というライブラリが見つからないというエラーメッセージが表示されることがあります。これは、LCD 1602 に必要なライブラリファイルが、Arduino の開発環境である IDE のライブラリフォルダ内に存在していないために起こります。

普通なら、このエラーコメントから、Arduino IDE のライブラリ一覧から「LiquidCrystal」見つけて、インストールすることになると思います。

すると今度は、keyer.ino のメインスケッチの以下の行でエラーが出て止まるはずです。



このエラーが発生したとき、普通なら問題のあったコード部分(例えば、上の行をコメントアウトする、I2C のアドレスを変更するなど)を変更したくなるものです。しかし、LCD 1602 に関する問題を解決する場合、メインのスケッチである keyer.ino を直接変更する必要はありません。

こうなる主な原因は、ライブラリの不一致です。

以前、2017年1月5日の記事で少し触れましたが、この記事中の「NewliquidCrystal」というライブラリを使えば、このエラーは解決するはずです。しかし、このライブラリを公開しているサイトは現在アクセスできない状態です。

そこで、以前ダウンロードしておいたファイルをここに載せておきますので、LCD 1602 の表示に関して問題がある方は、ぜひこのライブラリを使ってみてください。

download: NewliquidCrystal_1_3.4.zip

 

その他、LCD 1602 関連の設定

keyer_settings.h

LCD 1602 は、16文字×2行、合計32文字の表示となります。
LCD_COLUMNS 16、LCD_ROW 2 に修正します。

I2C モジュールのアドレスは通常 0x27 ですが、0x38 の場合もあるため、Arduino の公式ページで紹介されている「i2c_scanner」というツールを使って、手持ちの I2C アドレスを確認してください。確認できたら、そのアドレスに合わせてスケッチ内のコメントを修正してください。

ARDUINO CW KEYER(K3NG)の製作に成功されることを、心からお祈りしています!

 

和文電信で聞く「子ども向けニュース」~274~

子ども向けニュースの和文電信を、ウェブブラウザでお楽しみください。

タイトル:子どもたちが拾ったのは盗まれた財布だった 警察がお礼


Speed: wpm


Frequency: Hz

(文字間)
標準
標準 × 2
標準 × 3
標準 × 4
標準 × 5


Position: Letter

    



※ カナ文字中のアルファベットは、和文の下向きカッコ、上向きカッコを使って囲んでいます。(ハムの慣習)
※ ∟(段落)は、読み飛ばしています。

ニュースソース:NHK NEWS WEB EASY

外国人や小中学生に向けた、わかりやすい言葉でかかれたニュースです。



Arduino UNO R4 Minima




新しく登場した Arduino UNO R4 Minima を K3NG の Arduino CW Keyer のベースとして使えるか試そうとしましたが、マイコンチップが AVR 系から Arm 系に変わってしまったため、現状ではそのままコンパイルが通りませんでした。

もし、Arduino UNO R4 Minima をそのまま使えたら便利だったのですが、心臓部となるマイコンチップが変わったこと、さらに A/D 変換の精度なども異なるため、何らかの対策が必要です。具体的には、Arm チップに対応したプログラムにスケッチを修正するなどの手段が考えられます。この問題は今後の課題として頭の片隅にでも置いておくことにします。

-・・---

それでは今宵も素敵な和文ライフをお過ごしください。



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Arduino CW Keyer 基板、完成報告を受けて

Arduino CW Keyer 基板の頒布を行いました JQ3FYK 田中様から、完成の嬉しいご報告を受け取りました。

田中様の Keyer 製作の経過やその成功体験を当ブログの読者と共有したいと考え、田中様へメール本文と添付写真の掲載許可をお願いしました。快く承諾してくださった田中様に、この場を借りて深く感謝申し上げます。

これから Arduino CW Keyer の製作を予定しているハムの皆様にとって、田中様の成功体験は大いなる励みとなることでしょう。新たなチャレンジを前にする皆様が、同じような成功を達成できることを心から願っています。

JQ3FYK 田中様より頂いたメール(以下、原文)

 昨年、お分けいただいた基板でようやく Keyer 完成しました。
主要なパーツは年初に集めていましたが組み立てる時間がなく、完成が今になってしまいました。
 組み立ては2日ほどで終わりましたが、初めての表面実装部品の半田付けには手間取りました。
 英語版はキーボードも含めて直ぐに動作を確認できました。キーボードは DELL の古い PS2タイプものが手元にあり捨てずにおいてよかったです。
 和文バージョンにはてこずりました。まずキーボード無しで試しましたが、仮名文字が表示されません。ソースをながめて2日ほどして一部修正して仮名文字も表示できるようになりました。多分 IDE のバージョンの違いかなと思います。
 キーボードの和文対応は更に時間がかかりました。PS2Keyboard のライブラリーを一部修正して、和文キーボードの全機能(仮名入力、和文・英文の変換キーによる切り替え等)が動作するようになりました。
 現在、CW のトレーニング中で数か月後には実戦デビューを考えていて、トレーニングにはいい機材ができたと喜んでいます。実戦にも役立つはず。
 私も USB Mini Shield で USB Keyboard 試してみようと思っています。小さな USB Keyboard をつければ、本体のボリュームやスイッチ類の操作は不要になるので便利につかえるのではと思います。(キーボードの一番いいところは、メモリーに記憶させるとき文字の追加修正ができることです)

 最後に基板の提供と回路図の追加送付ありがとうございました。お礼申し上げます。

Mega2560 版の完成品

使用した PS2 キーボード

 

Keyerの完成、おめでとうございます!

組み立ての過程では、さまざまな課題に取り組まれたことと思います。特に、表面実装部品の半田付けやソフトウェアの修正など、技術的な挑戦を見事に乗り越えられたとのこと、本当にお疲れさまでした。

和文バージョンの作業で少し苦労されたようですが、無事に解決されたとお聞きし、私もほっとしています。直接お力添えできず申し訳ありませんでしたが、その分完成度の高い Keyer が仕上がったとのこと、これからのご活用がますます楽しみですね。

CW トレーニングに Keyer を活用されるとのこと、その練習風景が目に浮かぶようです。実戦デビューも間近とのこと、応援しております!

また、USB Mini Shield や USB Keyboard に関するアイデアについても、とても興味深く感じました。これからさらに可能性が広がりそうですね。進捗について何かご報告いただける機会があれば、ぜひ教えていただければ嬉しいです。

基板の提供や回路図の送付について、感謝の言葉をいただきありがとうございます。これからもお手伝いできることがありましたら、どうぞお気軽にお知らせください。

今後ともよろしくお願いいたします!

 

和文電信で聞く「子ども向けニュース」~210~

子ども向けニュースの和文電信を、ウェブブラウザでお楽しみください。

ボクシング 井上選手が4つの団体のチャンピオンになった


Speed: wpm


Frequency: Hz

(文字間)
標準
標準 × 2
標準 × 3
標準 × 4
標準 × 5


Position: Letter

    


※ カナ文字中のアルファベットは、和文の下向きカッコ、上向きカッコを使って囲んでいます。(ハムの慣習)
※ ∟(段落)は、読み飛ばしています。

ニュースソース:NHK NEWS WEB EASY

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LCD 1602 の個体差について


基板頒布の Arduino CW Keyer や uSDX に使われている 1602 LCD ですが、購入先によっては「暗いままで何も表示されない」「2 行のうち片方しか表示されない」など、品質面で個体差があるようです。(実際、uSDX では A4 をプルアップすることで表示されるケースもあると聞きました。)

一方、当局ではこれまでに(ほぼ中国から購入した)数多くの 1602 を使ってきましたが、そのような現象に当たったことは一度もなく、ブログでも個体差については触れていませんでした。しかし今回、製作された方から同じようなトラブルで苦労したというお話を何件か伺いましたので、LCD の表示不良に困っている方や、これから製作を予定されている方の参考になればと思い、改めて情報を共有させていただきます。

情報の提供、ありがとうございます。

-・・---

それでは今宵も素敵な和文ライフをお過ごしください。



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ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その57~

基板頒布で一番出ているのが、この ”Arduino CW Keyer” ということもあり、あらためて各基板のパーツリストなど、参考事項をアップさせて頂きました。

頒布している基板は、2種類2枚となります。

 

Arduino CW Keyer V.3.0 基板

必要なパーツは少ないので、サクッと組み立てられると思います。

パーツリスト 

部品番号

数量 型名・仕様 備考
C1, C2, C6 3 0.1uF (1206)  
C3, C4 2 0.01uF (1206)  
D1 1 LED 3mm, Red  
D2 1 TLP627-2 (TLP627×2) 2回路入フォトカプラ、TLP621-2 でも可
J1 1 LCD1602 + I2C Module https://amzn.to/3x5DyvO I2C:https://amzn.to/3RLgiep
J2, J3, J4, J5 4 ST-005-G PJ-321(互換品)
J6 1 mini Din 6 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-09385/
P1, P4 2 1 * 8P Pin Header  
P2 1 1 * 6P Pin Header  
P3 1 1 * 10P Pin Header  
- 1 1 * 4P Pin Header I2C Module のL型ピンを縦型に交換(必要に応じ)
R1, R11, R12 3 10K (1206)  
R2, R3, R4, R5, R9, R10 6 1K (1206)  
R7 1 100 (1206)  
R8 1 330 (1206)  
R13 1 220 (1206)  
RV1 1 10K VR https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08012/
SP1 1 圧電 SP 13mm https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-04118/
SW1, SW2, SW3, SW4, SW5 5 Tact SW 6mm  
- 1 1 * 4P Pin Socket LCD + I2C Module の取付けで使用
- 1 縦型 VR 10K (103) I2C Module の平型 VR と交換(必要に応じ)
スペーサ 4 M3 × 15mm LCD 取付けで使用

 C5, R6: none 


LCD に取り付ける I2C モジュールですが、この写真のようにピンが最初からハンダ付けされているものがありますが、この場合はこのピンを取り外して、改めて垂直なピンに付け替える必要があります。(過去、AliExpress のショップには、ハンダ付けされていないものが売っていました。)

なお、L字型ピンを曲げて垂直にする方法もあります。その場合は、ラジオペンチを使って慎重に90度曲げてください。


LCD + I2C Module の基板への接続は、4P のピンソケットを使用します。

写真の基板は v.2.2 ですが、各パーツの配置は v.3.0 と同じ構成です。


Arduino CW Keyer V.3.0 基板を Arduino Uno で使用する

Arduino CW Keyer v.3.0 基板のピンヘッダは、Arduino Uno のピン配置と互換性を持たせているので、そのままで Uno のシールドとしてエレキー動作が可能です。ただし、Uno では内蔵メモリの不足により、キーボードなどの機能が使えないので注意が必要です。(一般的なエレキー操作と CW デコーダは起動します。)

 

Arduino CW Keyer V.3.0 基板の作成後、まず最初に Arduino Uno に接続して動作確認することをおススメします。

 

mega2560 pro mini Board v.1.2

このベース基板では "mega 2560 pro mini" というマイコンボードを使いますが、このマイコンに載っているチップが ATmega2560 なので、そのフラッシュメモリの容量も大きく Arduino Uno の 8倍である 256K まで使うことができます。


(マイコンチップ単体のメモリ比較)

型式 動作電圧 I/O数 Flash SRAM EEPROM
ATMega328 2.7~5.5V 23  32K  2K  1K
ATMega1284 1.8~5.5V 32  128K  16K  4K
ATMega2560 4.5~5.5V 86  256K  8K  4K
ATMega4809 1.8~5.5V 34  48K  6K  256


この基板のソケットの配置は Arduino Uno と同じにしているので、一般的に市販されている Uno のシールドがそのまま使えます。

mega2560 なので内蔵のメモリも大きく、もう容量不足で書き込みがエラーになることも回避され、これで思い存分 K3NG Arduino CW Keyer のスケッチのすべてが堪能できます。

パーツリスト

部品番号 数量 型名・仕様 備考
C1 1 0.01uF  
C2 1 100uF 16V ルビコンMH5 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05002/
C3 1 10uF 16V ルビコンMH7 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-10590/
R1 1 1K  
D1 1 LED 3mm, Red  
U1 1 Mega2560 Pro Mini  
U2 1 NJM7808SDL1 3端子 8V1.5A https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-10977/
J1 1 2.1mm DC Jack https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-09408/
SSW1 1 SK-12D11VG3 スライドSW 横向き https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-15703/
P1, P4 4 1 * 8P Pin Socket 2段重ねにして高さを調整(内1個:リード長10mm)
P2 2 1 * 6P Pin Socket 2段重ねにして高さを調整(内1個:リード長10mm)
P3 2 1 * 10P Pin Socket 2段重ねにして高さを調整(内1個:リード長10mm)
スペーサ 4 M3 × 10mm 基板底面に取り付ける足

Mega2560 Pro Mini は、AliExpress なら @1,000円程度で購入できるようです。

いずれにしろ、この Arduino CW Keyer + mega2560 pro mini の組み立ては、使用するパーツも少ないので、簡単に組み立てられると思います。

Mega2560 Pro Mini ボードを製作する際は、以下の記事を参考にしてみてください。

www.jh1lhv.tokyo


ホント、K3NG の Arduino CW Keyer はとっても素晴らしいキーヤーなので、この良さをひとりでも多くのハムにも知ってもらいたいし、そして組み立てて実践でも活用して欲しいと願っています。

それと、基板だけの頒布だと、パーツ集めで数件のショップを回ったり、通販するのも面倒だったりするので、mega2560 pro mini のマイコン以外(半導体高騰の影響で価格もピンキリ)のパーツを一式にしたキットにでもしようかと思案中です。

ということで、本記事については、製作の参考にしてください。

 


基板頒布 - JH1LHVの雑記帳

 

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その56~

基板をお送りしたハム局からの情報です。

この K3NG の CW Keyer で使用できる PS/2 キーボードの情報です。
所有する2つのキーボード、どちらも認識したとのことです。

以下、JA0NTR さんからの情報です。

 ・OWL-KB77U/P(B)E ASCII 配列
  株式会社オウルテック製
  223 x 103 x 17 mm と小さなサイズ(USB+PS/2 変換ソケットタイプ)

 ・SCKB03-WH 日本語配列
  Scythe Co., LTD 製
  一般的なサイズ

写真提供:JA0NTR さん

この K3NG の CW Keyer で使える PS/2 キーボードは非常に少ないので、お持ちになられている2つのキーボードのどちらも動いたことは、ホント、ラッキーなことだと思います。

もっと多くの種類で動いてくれたら、今進めている USB Host Shield まで組み込もうなんて考えることもなかったんですが、まぁ、今どきは USB キーボードが普通ですし、なにかと使えた方が便利だと思ってたりもしてるんで、最後はどうなるか分かりませんが、しばらくは続けてみるつもりです。

それと、PS/2 キーボード。
今回の情報でも思ったことなんですが、古ければ古いキーボードの方が動きそうですね。
なんとか探してみるのも、ありなのかもしれません。

簡単なところだと、パソコンの付属品なんかを扱っている、中古ショップ回りですかね。

この CW Keyer を屋外でも使えるように電池駆動にして、ジャンクキーボードにこっそり繋いで動くものだけ買ってくるとか。(・・・って、ちゃんとショップ店員さんに断り入れれば、試させてくれるとは思いますけどね。)

ということで、JA0NTR さん、FB な情報ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。


-------------- 2020/06/04 追記 --------------

JA0NTR さんからの追加情報です。
以下の2台のキーボードも動作したとのことです。

 ・TK-UP01MABK(日本語配列)
  ELECOM 製
  USB → PS/2 変換アダプター付き

 ・SKB-89DJ (日本語配列)
  SANWA SUPPLY製
  キーは普通サイズ(10キー無し)

 

ただし、これらのキーボードは、残念ながら販売終了になってるようです。

JA0NTR さん、情報のご提供ありがとうございます。

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その55~

当ブログでご紹介している「K3NG CW Keyer」に関連する2種類の基板について、本家 K3NG のウェブサイトに掲載されている回路や I/O(入出力)の使い方と一部異なる点があります。その違いをわかりやすく表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
 

(Arduino CW Keyer v.3.0、mega2560 pro mini Board v.1.2、I/O リスト)

I/O 用 途 備 考
A0 速度調整 半固定VR
A1 コマンド & メモリ メモリ×4 
A2 CW 解読 オーディオ入力 ステレオミニジャック(TIP) 
A3 PS/2 キーボード(DATA) Mini-DIN-6
A4 LCD(SDA) I2C 
A5 LCD(SCL) I2C 
D0    
D1* CW 解読 LED  
D2 パドル(短点) ステレオミニジャック(TIP) 
D3 PS/2 キーボード(CLK) Mini-DIN-6  
D4 スピーカ  
D5 パドル(長点) ステレオミニジャック(RING)
D6 送信機1 ステレオミニジャック(TIP) 
D7 送信機2 ステレオミニジャック(TIP)
D8    
D9 --- USB Host Shield で使用
D10 SPI(SS) USB Host Shield で使用 
D11 SPI(MOSI) USB Host Shield で使用
D12 SPI(MISO) USB Host Shield で使用 
D13 SPI(SCK) USB Host Shield で使用 

空き:D8

● CW Decoder で LED インジケータを使用する場合 

シリアル通信を使用する以下のオプションをコメントすることで機能します。
keyer_features_and_options.h

// #define FEATURE_COMMAND_LINE_INTERFACE
// #define FEATURE_WINKEY_EMULATION

このオプションをコメントアウトすると、青色 LED は点灯したままとなります。
(次回の基板バージョンアップで D1 → D8 に変更する予定です。)

● keyer_pin_settings.h の変更 

スケッチに記述されている I/O の値を、上記の表のとおりに変更します。  

●  keyer_settings.h のメモリ数を変更

デフォルトのメモリ数は3個に設定されてるので、4個(command 1 + memory 4 = 5)に変更します。
ここの数値を変更しておかないと、メモリの4個目が機能しないので注意してください。
(ここ、見落としがちです。)

 

 

■ ■ ■

 



この2枚の基板ですが、まずは Arduino CW Keyer Shield 基板から組み立てることをおすすめします。

この基板は Arduino Uno や Mega2560 にシールドとして装着して使うことができます。まずはお手持ちのマイコンボードで正常に動作するかを確認してみてください。それからもう1枚の基板を組み立てると、スムーズに進むだけでなく、その後のモチベーションアップにもつながると思います。

 

■ ■ ■

 

ハンダ付けに失敗したり、何かアクシデントで基板がダメになってしまった場合は、遠慮なくご連絡ください。成功するまでお付き合いさせていただきます。
(実は私自身も、ハンダ付けで失敗することがよくあります…!)

基板が失敗して処分されてしまうのはとても寂しいことです。
それに何より、この CW Keyer をぜひ活用して運用を楽しんでいただきたいと思っています!